ハイバネーションを無効化してディスク容量を節約する

Windowsはコンピュータの電源を切る際、シャットダウン以外にスタンバイと休止状態(ハイバネーション)機能が用意されています。
シャットダウンと異なり作業状態を保存してから電源を切るため、次回起動時に以前の作業状態が復元できるのと、シャットダウンより起動が遙かに速いのが利点です。
これら二つの機能の違いは、作業状態の保存先がメモリかディスク上かという点です。
スタンバイではメモリ上に状態を保存するため終了と起動も速いのですが、ご存じの通りメモリが情報を保持するためには電力が必要なため、若干の電力消費があります。
一方休止状態はディスク、つまりはHDDやSSD上に作業情報を保存します。シャットダウンに比べれば十分速いですが、スタンバイより終了と起動に若干の時間がかかります。
その代わり情報の保存に電力が必要ないため、終了後はコンセントを抜いたりバッテリーを外したりしても問題ありません。
この休止状態ですが、ディスク上に保存する以上は当然容量を食います。
システム属性のため通常は見ることが出来ませんが、システムドライブのルートディレクトリ(C:\など)に「hiberfil.sys」というファイル名で保存されており、結構な容量を食っています。
HDDの大容量化が続く昨今、それほど気になるサイズではないかもしれませんが、SSDなどの低容量のストレージをシステムドライブとして使用している場合、少ないディスク容量をこの機能に割くのは賢明ではありません。
スタンバイをメインに使用したり、基本的に終了時はシャットダウンするという方は、この機能を無効化してディスク容量を節約しましょう。
休止状態を無効にするには、コマンドプロンプトを開き(Vista/7では要管理者権限)以下のコマンドを実行します。
powercfg.exe /hibernate off実行するとシステムドライブにあったhiberfil.sysが削除され、その分空き領域が増えます。
環境にもよりますが、数百MB~数GBの節約になるでしょう。
また、元に戻したい場合は「powercfg.exe /hibernate on」を実行すればOKです。