不要なフォントを削除する
システムドライブ:\WINDOWS\FontsにはWindowsにインストールされたフォントが格納されていますが、このフォント群はWindows起動時にすべて読み込まれるようになっています。
当然、数が多ければ多いほど読み込みに時間がかかります。
フォントは年賀状ソフトや画像編集ソフトのインストールなどでどんどん追加されていき、OS起動にかかる時間も増加、全体的なパフォーマンスダウンにつながるのです。
今回はこれらのフォントの中から不要な物を削除し、Windows起動の高速化とパフォーマンス向上を図ります。
とりあえずはフォントがインストールされているフォルダを開きます。
デフォルトであればシステムドライブ:\WINDOWS\Fontsに入っています。(アドレスバーに「%windir%\fonts」と入力してもOKです)
フォルダを開くと以下のようになっているかと思います。

削除するフォントの選別
ざっと見ていくと、アイコンにいくつか種類があることに気づくと思います。
まずはこれらのフォントの種類について説明しておきます。
下のように赤文字でa,Aとなっているフォントはシステムで使用されるフォントです。
削除してはいけないので注意してください。


Open Typeフォント
緑色でOとなっているフォントはOpen Typeフォントといい、AdobeとMicrosoftが共同で開発した規格のフォントです。
このフォントは特に利用していなければ削除することが出来ます。

True Typeフォント
青色又は緑色でTとなっているフォントはTrue Typeフォントといい、こちらはMicrosoftとAppleが共同で開発した規格。
こちらも使用していなければ削除可能です。


フォントの移動と削除
上記では削除していいと書きましたが、やはり削除後に何らかの不具合があっては大変です。
今回はあらかじめバックアップを取ってから削除する方法を採ります。
まずはFontsフォルダ内の全ファイルを選択します。(Ctrl+A)
フォントフォルダはシステムフォルダとなっているため、エクスプローラでの操作が普通のフォルダと異なります。
ショートカットメニュー内にはコピーの項目がありませんが、Ctrl+Cでクリップボードへのコピーが使用できます。
コピー後は任意のバックアップ用フォルダへ貼り付けましょう。
バックアップ後はFontsフォルダに戻り、不要と思われるフォントの削除に入ります。
上記にもありますが、アイコンが赤字のA,aとなっているフォントはシステムで使用されているため、削除できません。
それらのファイルを避けて、普段自分が使用していないフォントやGUIで利用されていないものを探して削除していきましょう。
ファイルをダブルクリックで開くと、そのフォントのサンプルが見れるので参考にしてみてください。
一通り削除が終了したら一度再起動してみましょう。
再起動後のGUIが乱れたりしていなければ、今回のカスタマイズは成功したと思われます。